月曜日, 6月 05, 2023

銀座に向けてのナイフ10

銀座に向けてのナイフの続きです。
リカッソ(刃の付根)の槌目加工が終わったので、ベベル(刃面)粗目のヤスリ目を消していきます。
粗目のヤスリ目と言っても、私の粗目は鋸ヤスリなので、半端なく広く深いです。
が、ここは丁寧に処理しておかないと、後々大変なことになるので…ね。
粗目のヤスリ目取りは中目のヤスリで行います。
結構繊細な作業なので、できるだけ新品の、切れ味の良いヤスリです。


では、続きは下をポチッとな!。
続きです。
上の写真は完了形のヤスリ目。
下のが途中の写真になります。
左側が完了部分、右側の白っぽくなっているところが粗目のところです。


粗目のヤスリ目取りは、力を入れず、ゆっくりと撫でる様にストロークさせます。
「シャリシャリ…」という感じ…これは感覚的なものなので、なかなか伝わらないと思いますが…、まぁ、軽く撫でる様な感じで、切子も「粉」が出る感じのものになります。
あと、目詰まりすると、切子が悪さして深い傷をつけてしまうことがあるので、数回ストロークしたら切子を取るようにしています。
切子を取ると言っても簡単で、万力の端に軽く当てる(ぶつける)だけ。
切子がフワっと落ちていきます(粉の状態の切子です)。


どこまで削るかは、もちろん粗目が無くなるまで。
ここで粗目の跡を見落とすと、後々面倒なことになるので、光の角度を色々変えて、取り残しがないか確認していきます。
写真では縦に白く光っているのが取り残している傷です。
これが無くなるまで…気長に?作業していきます。


一応完成です。
結構な時間がかかります。


ちなみに、こちらが切子。
ネオジム(磁石)で集めてます。
ほとんど微粒子?の様な切子です。


次のナイフも進めます。

 
3本目も完成!。
ふぅ…という感じです。


まだまだ作業は続きますが…、今日はこんなところで。

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