土曜日, 9月 23, 2023

ツイスト式ボールペンの作製

今日はちょっと脱線?というかペンについて。
来週末、伊豆高原クラフトの森フェスティバルに参加しますが、ツイスト式のペンを少し作り足したので、作成工程を紹介しますね。
まぁ、大したことはやっていないのですが…それなりに大変は大変です。

今回は真鍮のペンを作っていきます。
まずは、材料のカット!。
真鍮パイプ、φ9mm、厚さ0.5mmをだいたい50mmにカットしていきます。
以前は、糸鋸などで切っていましたが、今はパイプカッターを使用しています。
今回、10本まとめて作成しましたので、上下のパーツ合わせて20本のパイプを切り出しました。


では、続きは下をポチッとな!。
続きです。
切り出したパイプを磨いていきます。
#320、#600まで紙やすりで磨き、研磨剤で仕上げます。


ここから写真が撮られていませんが…。
鍛金加工をしていきます。
鍛金加工と言っても槌目をつけるだけですが…これも結構大変な作業ですよ。
1本あたり2500回くらいカチカチと叩いていきます。ペンには2本使うので1本のペンでは5000回以上叩いて槌目を付けていることになります。
今回は20本(10本分)なので、5万回以上カチカチと…作業したことになります。
正直、手は痺れるし、ハンマー持つ手も痛くなってくるし…毎度ですが、しんどい作業です。
鍛金加工と併せて、インナーも作っていきます。


ここで、刻印を打ちます。
今回、ちょっと奮発して新しい刻印を作りました(高かった…)。
前の刻印は字高3mmでしたが、こういうペンの曲面に3mmは…文字欠けするので、2度打ちしてました。
これ、失敗率が非常に高くて嫌になってましたよ。
なので、今回、字高を1.5mmと半分にしました。
一発で綺麗に打てるようになりました。


インナーと本体の接着です。
接着はエポキシ系樹脂の接着剤。
硬化スピードは90分の遅いものです。
迷信かもしれませんが…硬化速度が遅い方が接着力が強力という噂(都市伝説)を聞いていますので…90分を多用するようにしています。


インナーの接着剤が硬化したら、端面を綺麗にします。
ここが凸凹だと、口金や尻金が浮いたようになってしまいますし、リフィル交換時に上下のパーツを外した時、この面が目に入りますから、綺麗にしておかないと…です。
ここも#320、#600の紙やすりと、研磨剤を使用します。


で、ペンキットとの合体!。
組み立てに入ります。
基本的に組み立ては圧入なのですが、不安要素を少しでも少なくするため、私は接着剤を少し付けて圧入しています。
接着剤はもちろんエポキシ系樹脂の接着剤です。


こんな感じで、組み上がりました。
これをもう一度磨き直して、完成です。


1本作るだけなら、結構手軽に作れますが、10本ともなると結構な作業量…。
まぁ、これをお仕事としましたので…がんばりましょう!。
ではでは、今日はこんなところで。

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