金曜日, 9月 13, 2024

磨き…

今日はペンの磨きについて。
一応、ペンは見た目は鏡面仕上げに見えるのですが、鏡面ではなくヘアライン仕上げとしています。
仕上げについては色々悩みました。
昨日紹介した#4000まで仕上げてみたこともありますが、完全な鏡面にしてしまうと扱いが非常に難しくなってきます。
真鍮はとても軟らかい金属なので、簡単に傷が入ってしまいます。
正直なところ、#4000まで仕上げた後、爪で引っ掻くだけで傷が入ってしまいます。
これでは商品としての扱いが難しいです。
このあと、番手を落として色々試しましたが、落ち着いたところが今の状態です。
現在、番手は#1000まで仕上げ、そこから金属研磨剤で磨いての仕上げです。
写真は鍛金加工・溝切りも終わり、磨きの工程に入るところです。

 
さて、本題から少し離れていますが…。
続きは下をポチッとな!。
続きです。
本題は…実は材料の特性による磨きの面倒さをお話ししようと思ってました。
ということで、本題に。
コチラの写真、油目のヤスリで削った状態です。
ペンの縦方向(写真では横方向)に細い傷が数本一直線にはいっているのわかりますか?。
 

実は、こういうパイプの材料、引き物なんですよね。
大きなサイズから少し小さな穴に通して引っ張りながら?絞っていく工法です。
引く時に型(小さい穴の型)を無理やり通すのですが、その型に小さな傷があると…そのまま製品に縦傷が付いてきます。
上の写真の細い傷、この引く時についた傷です。
下の写真、銅材ですが、磨く前の状態です。
たくさんの引き傷があるのが見えますよね。


これを磨いていきますが、最初の写真(真鍮)と同じように、引き傷が残っているの判りますか?。
 

これが結構曲者で…なかなか取れません。
細い傷なのですが、結構深いんですよ。
この傷は紙やすりでは対応できないので、油目のヤスリで傷鳥をすすめています。
 
まぁ、こんな感じで仕上げていきます。
ではでは、今日はこんなところで。

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