土曜日, 2月 04, 2023

ペン作り(前)

昨日、一昨日と失礼しました。
チョット長い事、仕事をお休みしていたら…結構いろいろなことがありまして…、チョット遅くまで居残る形になり…ブログのおサボりとなりました。

さて、今日は一応本路線。
ペンの作り方を簡単に紹介します。
まぁ、前にも紹介していた気がするのですが、ネタもないですし、少しづつやり方も変わって来ている(進化しているというのが相応しい?)ので、改めて紹介します。
表題の通り、今回が前編、明日(予定)が後編となります。

では、早速。
先ずは真鍮パイプをカットします。
以前は鉄鋸でゴリゴリと切って、端面処理をして…結構な時間を掛けていたのですが、今はコチラの丸鋸盤(Amazonさんで破格のお値段)でカットします。
長いタイプのペンで130mm、短いタイプで110mmでカットします。
この丸鋸盤でカットするの、早くて良いのですが、切り粉が…悪魔になりますね。
いろいろなところに刺さります(特に足の裏)。気をつけないと…。


では、続きは下をポチッとな!。
続きです。
一気に端折って、絞りの加工を紹介します。
右が未処理のパイプ。
これをバーナーで炙って赤熱化させ(真っ赤に溶ける寸前)、そのまま放置して焼きなましをします。そのあと、金床に置いて、芋鎚でカチカチと打って絞り加工をしていきます。
結構時間のかかる「地味」な作業です。
こうして1回目の鍛金が終わったのが真ん中のモノ。
右のノーマルに比べ少し径が小さくなっているのが分かりますね。
ただ、真鍮とか銅は「加工硬化」という、加工変形することによって硬く(硬化)する性質があるため、これ以上加工を続けると「割れ」てしまうんです。
そのため、再加熱して焼きなましし、加工を続けていきます。
左のが2回目の焼きなまし&鍛金が終わったところ。
かなり絞って来ているのがわかるかと思います。
これを内径2mm以下になるまで…多いモノでは10回くらい繰り返し加工していきます。
(ちなみに、未加工の内径は7mmのパイプです)


そして、加工の終わったのが下のモノ。
焼き跡が生々しい??ですね。
この風合いもいいのですが、鍛金加工によって(寄せ)があって肉盛りが厚くなり、先端がズングリムックリ…。
これでは、ペンとしてはチョット使いづらいし…何よりカッコ悪い!。
ので、削って綺麗に…先端に向かって滑らかなカーブになるように成形していきます。
ついでで、鍛金加工でついた「槌目」も削り取ってしまいます。


これは10本分くらい加工した後の削りカスですが、結構な量を削り取ります。
ちなみに、厚み1mmのパイプ、外径9mmですが、これを4mmくらいまで絞りますので、寄せで厚くなったところは2mmくらいになります。


では、今日はこんなところで。
続きは次回、後編で。

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