火曜日, 6月 27, 2023

銀座に向けてのナイフ23

銀座に向けてのナイフの続きです。
口金の合わせも終わったので、ここでブレードの最終加工を。
写真を撮り忘れてしまったのですが、リカッソ(刃の付け根)部分の黒染めをします。
ステンレス専用の黒染め剤を使いますが、乗りをよくするため、塩化第二鉄で表面を荒らしてから処理しています。
塩化第二鉄で処理する際には、せっかく磨いたベベル(刃面)が腐食されるのは勘弁なので、マスキングをしてから処理しています。

で、黒染めの後、ブレードベベルの最終仕上げ、ヘアラインを入れていきます。
写真はヘアラインを入れるため、万力にセットした状態ですが…。
磨きの時にも感じますが、このセッティング、自分の方に刃が向いてて…おまけに鳩尾あたりにポイント(刃の先端)が触れるくらい…。
あまり良い感じではありません。
十分に気をつけながら作業を進めていきます。



では、続きは下をポチッとな!。
続きです。
あと注意点を一つ。
こういう作業をする時、いろいろ道具などを取ったりしますが、必ず左手の指をポイントに添えて動くようにしています。
昔々、これをやらずに、下に落ちた道具を取ろうとして、屈んで起き上がったら…頭にブレードがぶつかって、ざっくりと切り、流血騒ぎを起こしたことあるので、細心の注意を払っています。
皆さんも気をつけて作業していくださいね。


さて、ヘアラインの作業中は、手がすごい状態になるので、写真が撮れません。
こちらは3本のヘアラインが終わったペーパーの残骸。
結構な量を使いました。
ちなみに、今回は、しっかり白く光ってほしいので、#800でヘアラインを入れました。


3本完成です。


光の当たり方(写真の撮り方)で、こんな感じに。
白く光る感じ、良いですよね。
個人的にはミラーフィニッシュ(鏡面仕上げ)より、ヘアラインの方が好みです。
写真を撮るのを忘れがちで…No1がすでに次の工程に移るため養生してしまいました。


ちょっとアップで。
槌目模様(フェイクですが)とヘアラインのコントラストが良い感じです(自我自賛)。


ではでは、今日はこんなところで。

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