火曜日, 6月 06, 2023

銀座に向けてのナイフ11

銀座に向けてのナイフの続きです。
前回で、ベベル(刃面)の整形も終わったので、背と腹の加工に入ります。
背と腹…って多分正式な呼び方ではないと思うのですが、ナイフの背を「ブレードバック(背)と解説しているものも見かけるので、私的に分かりやすく「背」と表現します。
また、「背」の反対といえば「腹」ですが…こちらの正式な名称はない様なので、私的に分かりやすく「腹」としておきます。
前置きが長くなりました。
さて、背の成形ですが、ここは軽くアールをつけていきます。
下の写真では分かりづらいですが、刃厚の1/3くらいのところを10度くらいの角度で、両側を落とします。
これを慣らして丸めていき、緩やかなアールを作ります。


では、続きは下をポチッとな!。
続きです。
上の写真の拡大です。
背がだいたい3頭分になっているの分かりますか?。
角度的には10度と書きましたが、5〜10度くらい??。
かなり浅く削っています。
これを丸く整形して完了です。
ちなみに、丸く整形するときは、先に紹介した荒目のヤスリ目をとった中目のヤスリで、力をかけず、荒目のヤスリ目を取る感じで整形していきます。
あまり一気に丸めると…ナイフ作りは引き算。足し算はできないので、ここで削り過ぎちゃうとシルエットが変わっちゃいますからね。
少し慎重に作業を進めます。


さて、お次は「腹」の整形。
こちらも背と同じく3等分で角を落とし、丸めて整形します。
ただ、刃への立ち上がりのカーブがキツいので、工作にはちょっと難儀します。


さて、ここで、このシリーズ(アンティーク系・ネイティブ系)のこだわり?。
通常、作者名はマークサイド(ナイフを持った時の左側・置いたときは左に刃先がくる方)に銘を入れますが、「昔々」のイメージのナイフに、マークサイドとはいえ「ロゴ」が入っていたら興醒めしてしまうかと…思います。
ので、私は「腹」の部分に銘を入れることとしました(他の方もやられてるかな?)。


私のマーク。
このブログやホームページにも載せています。
余談ですが、「勉」という字をデザイン化したものです。

しかし、局面に打つのは結構難しいですね…。
何度か失敗して、少し削って打ち直しました。


ではでは、今日はこんなところで。

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