水曜日, 7月 05, 2023

銀座に向けてのナイフ31

銀座に向けてのナイフの続きです。
前回お伝えした通り、本体3本完成です。
最後、銅の部分を黒染めしました。
銅の部分は、No1の口金、No3の口金とバットキャップに黒染めをしていきます。
No2の口金も同ですが、そのまま、銅の色にしておきます。
柄が真っ黒でリカッソ(歯の付け根)も黒なので、アクセントとして残します。

まずは、黒染めがしっかりできるか確認。
黒染め剤は2種類あるのですが、どちらが良いかテストです。
左がブラッキー、右が硫化系の染め剤です。
左の方が良い感じなので、ブラッキーで染めました。


前回お話ししたように、この工程(黒染め)も写真がありませんので…。
いきなりですが、完成図となります。
では、続きは下をポチッとな!。
続きです。
ということで、完成図です。
先ずはNo1。
改めて詳細を。
鋼材はSUS440C、厚みは4mmです。
ベベル(刃面)は#800のヘアライン仕上げ、リカッソ(刃の付け根)は削りによる鍛造風です。
柄はワイルドオリーブ、昼との部分に口金として銅を嵌め込んでます。


口金部分のアップです。
黒染めも、あまりどぎつくならない程度、焼いた時に赤化したところは、そのままにして、赤と黒がいい感じで古びた雰囲気にしました。


柄のアップです。
柄は彫刻刀でスパイラル状に削っています。
削り目を残し、素朴な雰囲気作りと滑り止め効果も兼ねています。


こちらはNo2。
鋼材および仕上げ方法はNo1と同じです。
柄はアフリカンブラックウッドで、口金は銅を嵌め込んでます。


口金部分のアップ。
No2は柄が真っ黒なので、口金を黒染めしませんでした。
銅の色をそのままにして、アクセントとしました。


柄のアップです。
こちらもスパイラル状に削っています。
柄尻はスパイラルをそのまま引きずって、渦巻き状にしました。


最後、No3
鋼材、仕上げは前の2本と同じです。
形状を少しリカーブのついた形にしました。
柄はピンクアイボリー。
口金とバットキャップは銅で作っています。
共に黒染めして、柄のピンクとコントラストを強めています。


口金部分のアップです。
No1と同様、真っ黒にするのではなく赤化したところは、そのままで古びた雰囲気にしています。


柄尻部分、バットキャップも同じく古びた感じにしています。
柄のピンクアイボリーと、色の対照がアクセントになっています。
柄は他の2本と同じように、彫刻刀でスパイラル状に彫り込みを入れています。


以上、3本完成です。
改めて3本並べて…。
自画自賛ですが…良いですね〜。


本体はこれで完成(刃付けはまだです)。
このあと、ケースの作成に入ります。
ケースは…ちょっと思うところあって、凝った作りになります。

ではでは、今日はこんなところで。

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