日曜日, 5月 27, 2018

小ワザ3号

今日はチョット違う話題を。

先日から始めた小ワザシリーズ?の3号です。
実は、かねてからの課題だったのですが、エッチングをするときのマスキングについて…です。

 今までは、インレタの古いのを使ってやっていましたが、ボチボチと粘着性にも問題が出てきており、新しいインレタを作るか別の方法を考えるか…という状況です。

実際に、パンタグラフを買い、型を作ってルーターで彫りをやってみたり、振動ペン(エングレーバー)を買って彫刻してみたり…と色々やってみましたが、良かったり悪かったりでした。
今回は、まぁ、その一つの方法として、新たなマスキング方法を考えたので、紹介します。

さて、ここで疑問?。ナイフ作りで何のためにマスキングが必要なのか??。

ナイフ作りでのマスキングは、ロゴマーク等、黒化処理や腐食処理(エッチング)をするときに使います。
普通マスキングは、定型のロゴマークなどを業者さんにお願いして、ネガ状のインレタを作ったりしてマスキングします。しかし、イレギュラーの文字や数字など、単発的な文字を入れるとなると…これがなかなか上手くできないんですよね〜。かといってその為にインレタを注文するというのも手間とお金が掛かりますからねぇ。

ということで、今まで色々と試行錯誤を繰り返してきたのですが、今回は結構良い感じでできたので紹介しますね。

用意するのはコチラ。
某メーカー(和名シマウマ)から出ている水拭きできるサインペンと普通の油性ペンの2本。水拭きできる方は極細タイプ。油性は太いタイプです。


今回、色々テストしたかったので、こんなに買ってしまいました。が、決してメーカー(和名シマウマ)の回し者ではないですよ。


では、続きは下をポチッとな!。

続きです。
まずは、水拭きできるタイプのマジックでロゴマークなどを書きます。
この時、できるだけ厚盛りに!。書くというより、インクを置いてポッテリと載せていく…という感じで描きます。


よ〜く乾燥させてから…、上から油性マジックを塗ります。
この時、あまり力を入れて塗ったり、何度も塗る(擦る)と、下に描いたロゴが消えてしまうので、サッと軽く一塗りです。ただし…薄すぎたり擦れがあると、後ほどの処理の時にエッチング等をされてしまうので、下のロゴマークが消えないように、少ない回数でソ〜ッとしっかり確実に塗って下さい。


で、油性のマジックが確実に乾燥したら、水を数滴垂らします。
すると……あれれ〜?!。
なんと、水拭きできるタイプのマジックが溶けてきました!!。


で、で、軽〜く綿棒などで余分な水分を拭き取ると!。
お見事!!。先に描いたロゴマークのネガ状のマスキングが完成です。


今回は、アルミ材にマスキングしたので、アルミ用の黒化材を使用します。
鋼材や真鍮などであれば、塩化第二鉄などの腐食液も使えますよ。


黒化させて、落ち着いたら、アルコールを用意して…


ササ〜っと一拭き!。


お見事!、黒化処理(エッチング処理等)の完成です。


どうですか?、意外と簡単でしょ〜。
ここで、やるにあたっての注意点を。
所詮、手書きの文字なので、ガタツキがすごいです。 綺麗に仕上げたいのであれば…、メーカーさんにお願いしてインレタを作るか……ペン字を習って綺麗に書くかですかね。
とりあえず、この水拭きできるタイプのペンも、油性タイプのペンも数百円で購入できるので…、良かったらダメ元でやってみてください。
ちなみに、水拭きできるタイプのマジックは黒・赤・青の3色が出ている様です。油性のマジックは色々な色が出ていますので、好みで。

そうそう、こういう話題の最後に、お約束の文言を。
エッチングなどで、素材に傷を付けてしまうと取り返しがつかないので、予め要らない端材等でテストしてからお試しください。あと、マジックなどが取れなくなるような素材への使用はできないと思います。また、この方法でできるマスキングはマジックインキ一塗り程度のモノで、堅牢性は全くありません。ので、簡易的なマスキング以外に使用するのはお勧めできません。という事で最後に、実際にされる場合は自己責任でお願いします。

ではでは、今日はこんなところで。

0 件のコメント:

コメントを投稿